2017年5月27日 12:30
映画『無限の住人』8人の証言者たち - 「皆さまのもの」になるまで (9) 『アイムホーム』が縁、万次を創り出した男「ずっと続いている」 (4人目:メイク酒井啓介氏)
不死身の質感と顔の傷、独眼の右目はどのように作られていたのか。
○世界になじませる「ギリギリ」の勝負
――いよいよ明日公開ですね(2017年4月28日に取材)。
明日ですね……。普通だと、撮影終わって別の仕事をして一時的に考えなくなるというか、ポッカリ空く時があるんですが、『無限の住人』に関しては、ずっとずっと続いているような感じがしています。木村さんの存在が大きかったこともあると思うんですけど、「ずっと続けてやってきた」みたいな感じです。
――試写をご覧になってどのように思われましたか。
とにかくすごいアクションです。カット割で撮った場合は、「つながってこうなるんだ」という驚きがありますが、これの場合はものすごい立ち回りが続いて、「確かにこのスピード感だったな」とか、「撮っていた時もこの勢いだったな」とか、現場で見ていたそのままの臨場感をあらためて感じることができました。
――殺陣の辻井啓伺さんにも試写の感想をうかがったのですが、ストーリーよりも殺陣師の目線で見てしまうとおっしゃっていました。酒井さんはいかがですか。
僕は自分の仕事を細かく見るというよりは、ストーリーを見ていく上で、悪目立ちしないかのチェックはしています。