2023年7月19日 06:00
モモコグミカンパニー、作家としても「唯一無二」目指す BiSH時代に自分の道が明確に「言葉を武器にしたい」
――解散がきっかけとなって小説家としてやっていきたいという勇気が出せたのですね。
そうです。BiSHに入ってから、こんな私でもステージに立つと涙を流してくれる人がいたり、BiSHやモモコグミカンパニーを糧に生きている人がいて、1人ぽっちで生きているという感覚がありませんでした。小説2作目はハードスケジュールの中、解散間近のときに書いていたのですが、1人で生きていない感覚が原動力になって頑張れたと思っています。それはBiSHの活動と本当の自分がかけ離れてなかったからで、限りなく素に近い自分の言葉でしゃべっていたので、お客さんも真正面でぶつかってきてくれて、そういうお客さんの笑顔や涙が体に染み込んでいるので、解散後も頑張れそうだなという気がしています。
――素でやっていたからこそ、ファンの方の思いなどがそのまま自分のパワーに。
生身でぶつかっていった8年間だったので、傷ついたり辞めたいと思ったこともありましたが、それ以上に、お客さんも一緒に生きているという感覚が支えになりました。そして、周りのメンバーが個性を生かして頑張っている姿を見て私も頑張りたいという気持ちになれたので、自分にとって本当に大切な8年間だったなと思います。