『重版出来!』東江絹役の苦悩とハマり役の代償「自分に才能あるのか」 - 高月彩良、20歳の記録
――自宅の二階から下りてきて、玄関にいた黒沢心を見て涙するシーンなんか最高でした(6話)。
ありがとうございます(笑)。あのシーンは、黒木さんとお会いするのが本当に久しぶりで、本当にうれしかったんです。自分の気持ちがリンクしていました。黒木さんは本当にすばらしい方でした。見つめ合うだけでシビれるというか、まっすぐな瞳で見つめてくださるんです。安田顕さん(安井昇役)も役柄では追い詰められましたが(笑)、本当に紳士的で優しい方でした。
そして、『重版出来!』はいろいろな方から反響がありました。
今でも現場に入る時に「観てたよ」と言ってくださるスタッフさんがいます。本当にありがたいです。
――東江さんは、自分に才能があるのか悩んでいましたが、漫画家だけでなく誰もが一度は悩んだことがあると思います。高月さんはいかがですか?
私も不安です。この仕事をやっていても、いつも「自分には才能なんてあるのかな」とよぎってしまいます。最後は、「がむしゃらにやるしかない!」となるんですが、デビュー間もない頃と比べると、もう少し役について考えて臨めるようになったんじゃないかなという感覚はあります。そういう意味で、同世代の方々は刺激になる存在で、みなさん自分にないものを持ってますし、それぞれに違う魅力があって。