2017年8月30日 11:00
わたしの金言 ~芸能界と心の支え~ (1) 押切もえ - オードリー・ヘプバーン「自分と他人の欠点を受け入れる」
でも扱ったテーマにも近いので、思い出しました。
自分ができないことと他人ができないことは違って当たり前です。オードリー・ヘプバーンが注目を集めた頃といえばグラマーな女性が主流だったと思いますが、彼女のスレンダーな個性があったからこそ、今でも愛される存在になっています。太眉でのあの髪型は、それ以前にはいなかったのではないでしょうか。
私がモデルになった時も「身長が足りない」とか、「美人顔じゃない」とかすごく言われました。メイクや表情で変えようと意識したり、ファニーフェイスと言われていたので、ファニーフェイスならではの愛嬌を大事にしたりとか。嫌なところは「嫌」と決めつけるのではなくて、今は多様性の時代ですし、まずは受け入れてみる。モデルさんでも、今はいろいろな個性の方が活躍しています。
モデルとして知ってもらえるまでは、そういう欠点によって低く評価されることもあります。モデル事務所の面接はすごく過酷でした。今思うと、よく心が折れなかったなと……あの時期に言われたことは全部覚えています(笑)。自分が載った雑誌を持っていったんですけど、「スタイル”は”いいね」と言われました。すごくはっきり言われたので、ショックを受けて……。