夏まゆみ、世代を言い訳にしないリーダー論「部下は"人として"一緒で対等」 - 高橋みなみに見る、成長言葉の意味
飲みに誘ったときはお互いをさらけ出して交流をはかることもよいと思いますが、飲みに行ったことで部下のことを分かったつもりになったり、信頼関係ができたと勘違いしたりすることはとても危険です。
――ご自身でそのような経験があったんですか?
劇団に所属している頃、先輩から飲みに誘われたら全員が参加していました。それは、飲みの場で座長が演技についてのダメ出しをしてくれるから。私たちはそこにダメ出しを求めていたんです。その後、自分が振付師になって、ある演出家から飲みに誘われた時に「行きたくないな」と思ってしまうことがありました。振付の打ち合わせをやるんだったら、お酒がなくてもできますよね。その時に私が「行きたくない」と思った気持ちは、別に今の若い世代の方々に限った話ではなくて、私も同じなんですよね。「最近の若者は飲みに行かない」と言われる原因は、そこに目的や必要性、興味を見出せないからなんじゃないかな。
●高橋みなみが覚醒したワケ
――今回、この本を通してすべてにおいて「謙虚」であることが起点になっているような気がしました。「謙虚さ」については、どう思われますか?
人はいくつになっても謙虚であるべきだと思います。