2017年9月27日 11:00
VFXの巨匠・ダン・レモン氏が来日 - 生身の役者とテクノロジーの関係『猿の惑星』×『シン・コジラ』鼎談
人気シリーズ最終章『猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)』でVFXスーパーバイザーを務めた「WETAデジタル」のダン・レモン氏が来日し26日、東京・TOHO シネマズ 六本木ヒルズでプレゼンテーションを実施。合わせて、『シン・ゴジラ』の樋口真嗣監督や、同作でVFXスーパーバイザー及び編集を務めた佐藤敦紀氏とともに、トークショーを行った。
これまでに、『アバター』を始めとする数多くの作品に関わってきたダン・レモン氏。『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』(2011年)、『猿の惑星:新世紀(ライジング)』(2014年)の両作品で、アカデミー賞視覚効果賞にノミネートされ、『ジャングル・ブック』(2016年)でついに同賞を受賞。まさにVFX界を代表するトップクリエイターの1人だ。
役者の動きをコンピューターに取り込む「パフォーマンス・キャプチャー」の手法により、リアルな猿の表情を実現し、高い評価を得ている本作だが、「水が跳ねるシーンもすべてCGで作り、猿の毛や皮膚にも雨の水滴を加えている」というから驚く。
レモン氏は、雪の上を猿が転げまわるシーンの難しさについて、製作過程を完成した映画のワンシーンと比較しながら丁寧に解説。