2023年11月8日 12:00
斉藤由貴、清純派イメージとは真逆だった40年「自分の思うことを大事に」 声の表現で新たな挑戦
そんな40年でした。
○■エゴイスティックだし、暴力的なやり方だった
――斉藤さんと言えば、清純派、知性派としてのイメージが付与されていたと思うのですが、当時それは窮屈ではなかったですか?
そこに関しての悩みはなかったですね。清純派と言われるから清純をお届けしなきゃとか、知的と言われるから勉強しなきゃとかも思わない。自分の思うことを大事にしてきただけ。それはたぶん、清純派とは真逆にすごくエゴイスティックだし、暴力的なやり方だったと思います。でも私はそういう風にしかできなかった…。
――ご自身を貫くしかなかった。
というか、それ以外のものを追求したとして、とても遠回りになるんじゃないかと。
限られた時間の中で、それ以外のことをやっている暇はなかった。特にこの年齢になり、死というものを意識するようになってきて、余計、そうやって自分を煩わせるものが無駄に感じるようになった。芸能界なんてある意味、軽薄さとフェイクみたいなものが正しいとされがちな世界観じゃないですか。その中で、どれだけの人の心をつかめるのか、そっちの方が大事だと、デビュー当時からなんとなく察知していたように思います。
――40周年を迎えられますが、今後チャレンジしていきたいことはありますか?
ちょっと海外に住んでみたいというところはありますね。