東野絢香、『おちょやん』で変わった女優としての意識 映画『正欲』でも「何かつかめたような感覚」に
一人っ子で、小さい時から映画やテレビドラマが自分のすべてのようでした。学校から帰って「寝なさい」と怒られるまでずっとドラマを見ていて、休日には映画館に行って。家には録画機器が無く、CMごとにチャンネルを変えて全部のドラマを見ようとするぐらい大好きだったので、物心ついた時には女優さんになりたいと思っていました。
――そこからトライストーン・エンタテイメントの俳優養成所に入られましたが、その経緯も教えてください。
大阪で専門学校に通っていたのですが、そこへトライストーンの養成所の方がいらしてオーディションみたいなものをしてくださり、お芝居をより本格的にやりたいと思って、まずは養成所へ入りました。
○■『おちょやん』で大切な気づき「作品を良くすることだけ考えようと」
――そこから舞台中心に活動され、映像作品にもいろいろ出演されるようになりましたが、やはり『おちょやん』への出演は大きな経験になりましたか?
そうですね。その前もゲストで出させていただくことはありましたが、長い間レギュラーでというのは本当に初めてでした。地元の大阪で撮っていたので安心感もありながら、皆さん家族みたいな存在で1年間ずっと一緒にいてくれて、いまだに演出の方が舞台を見に来てくれると「お父さんが来ている」