ハリウッド版『デスノ』L役俳優、日本版の松ケンを研究「歩き方を参考に」
今回の役作りはいくつかの段階があって、最初はアニメのLを完コピしようと思っていた。彼の座り方や物を手にする際の仕草や目線、声をそのまま真似てみたりね。完璧にコピーした状態でオーディションに行ったよ(笑)。
――ただ今回、完コピではなかったですよね?
そう。撮影が始まると、監督や製作者側の意図があるので、いろいろと変えていった。実際には彼は黒い衣装でマスクをつけていて靴も履いているけれど、そういう意見を反映しているからだよね。でも最初はまさしく裸足で白い服を着ていて、日本のLの衣装を着る気マンマンだった(笑)。松山ケンイチさんの演技もかなり参考にしていて、歩き方は大いに参考にしたよ。
片方の手をポケットに入れて、ゆっくり猫背で歩くとかね(笑)。
――彼の内面的には、どういう風に理解をしましたか?
彼は子供時代を奪われた、子どもらしく生きる時間がなかったと思ったよ。勉強をしなくてはいけなくて、探偵としてのエリート教育を受けなければいけなかった。そういう育ち方をしているということを大事にしたかった。それと同時に、遊び心的なところも少しだけ表現するようにした。たとえば、女子生徒との接し方などで時折みせる弱さとかね。