ハリウッド版『デスノ』L役俳優、日本版の松ケンを研究「歩き方を参考に」
本当にその通りだね! アメリカの映像作品は善と悪がくっきりわかれているものが多く、善が悪をやっつけるよね。だからこそ今回の作品で描くように、そこはグレーな境界線であって、誰が悪かははっきりしないという、その議論がもっと必要だよね。皆がそこに行きつくまで、文化が熟成していないのかもしれない。もっと疑問を感じるべきだね。
――そういう意味では、普遍的で全世界的に通じるテーマを描いているのでしょうね。
もっと精神的な、哲学的な話題をするべきだよね。どうして人間には生と死をつかさどる権利があるのかとか、ね。どうしても善と悪、男はこうあるべき、女はこうあるべき、などとう描写が多くなって、現実には必ずしもそういうものばかりではないからね。
東洋の思想から学べるべきものも大きいはずで、そうすることで考え方を広げていける。映像作品では、もっとそういうことを描いたほうがいいね。■プロフィール
キース・スタンフィールド
1991年8月12日生まれ。アメリカ、カリフォルニア州サンバーナーディーノ出身。貧しい家庭で育ち、高校生の頃に俳優を目指し始める。2013年、デスティン・クレットン脚本・監督作品『ショート・ターム』の演技で大いに注目を集め、一気にキャリアアップ。