市毛良枝、声の仕事にやりがい「何倍もお芝居しているなと感じる」 再び演じる岩谷時子さんへの思いも語る
とはいえ、通常の仕事をこなすので精一杯でなかなか現実的には難しいかなと。いつの日か遠い未来に実現できたらいいなというぐらいに思っていました」
応援してくれていた詩人の友人は2年前に亡くなり、毎年コンサートに来ていた人たちは集まる場所がなくなってしまったという。市毛は彼女のコンサートのように、定期的に集まれる場所が作れたらと考えるように。
「いつの日か、定期的にみんなが集まって、ほっとできる空間ができたらいいなと。そして、母が他界した後に、母の知人が集まってくださって私が詩を朗読する会を開いたらすごく楽しくて、『こんなことを将来やっていきたいんです』と話したら、皆さん『行きたい』と言ってくださって。その後、コロナもあり難しそうだなと思っていたら、社内で具体的に動いてくれて実現することに。願っていると叶うんだなと、今しみじみと感じています」
○■ラジオドラマなど声だけの仕事は「とても楽しい」
そして、ナレーションやラジオドラマなど、声だけの仕事は「とても楽しい」と語る市毛。通常のドラマや映画などでの演技と比べて、声のみの演技は「何倍もお芝居しないと伝わらない」と違いを述べる。
「顔が出ているときのお芝居も、心を込めないわけではないですが、表情があるからすごく思いを込めなくても成立するんです。