2013年10月25日 23:48
パナソニック、開発中だった医療用全自動搬送ロボット「HOSPI」を販売開始
さらにオプションではあるが、HOSPIやエレベータ装置からの音声案内やサイネージにより、一時的にHOSPIがエレベータを利用することを映像と音声で知らせることも可能だ。患者やお見舞客などの快適性を損なわないようにも配慮されているのである。
続いて4つ目は、重要な薬剤・検体を守る収納部が備えられている点(画像3)。これは、つまりセキュリティが確保されているということだ。HOSPIはスタッフが送り出した後は、基本、スタッフの目を離れて病院内を目的地に向かって移動することになる。
すると当然、見た目もかわいかったり物珍しかったりすることから、下手したら子どもたちが遊んだりしてしまうかも知れないし、中には収納部を開けてようとする子どもだって出てくるだろう(何が入っているか、子どもにとってはとても気になることだろう)。さらには、いい大人のくせに、人の目がない場所でHOSPIと出会った時に、搬送物を取り出したりイタズラしたりするようなたちの悪い者や、明らかに中のものを盗もうとする人だって現れる可能性もある(病院の患者もお見舞客も、残念ながら善人ばかりではない)。
そうしたリテラシーの低い人や犯罪者からのトラブルを防ぐため、HOSPIの収納庫はIDカードによるセキュリティを確保しており、スタッフのみが収納庫を開錠することができるようになっているのである。