2018年1月12日 11:00
大ヒット中『8年越しの花嫁 奇跡の実話』、佐藤健の美しさの理由は
恋人が難病にかかってしまうお話というと、悲しいラストが待ち受けていることが多いもの。だが、『8年越しの花嫁奇跡の実話』(瀬々敬久監督 以下ハチハナ)は違う。恋人たちが難病という試練を超えていく幸福なお話だ。そこがいい。元気になる。勇気づけられる。2017年の暮れに公開された映画だが、まだ上映していて、興収20億円も突破する大ヒットとなっている。年のはじめに見る作品としてふさわしい一作だ。
結婚式を3カ月後に控えた幸せいっぱいの尚志(佐藤健)だったが、恋人・麻衣(土屋太鳳)が突如、病で意識不明になってしまう。尚志は、回復を信じて看病を続け、数年後、麻衣はようやく目覚めるが、なぜか尚志のことを覚えていなかった。
努力しても思い出せないことが麻衣の負担になるくらいなら身を引こうとする尚志。とにかく麻衣ファーストで8年。小学1年生が中学2年生になると思うとかなり長い。最初の数年は、意識がない恋人の元に毎日通って、世話したり、話しかけたり、ふたりが話をできない分を埋めるように、スマホ動画を撮り続ける尚志。数年後に麻衣が目覚めるとリハビリにつきあい、誰よりも麻衣に良くしているにもかかわらず、なぜか自分との思い出を覚えられていないなんて……。