くらし情報『柿澤勇人、蜷川組で見た"地獄"にミュージカルでも勝負の思い』

柿澤勇人、蜷川組で見た"地獄"にミュージカルでも勝負の思い

カラオケは大好きですが、舞台上ではお金をもらっている責任もあるし、歌は芝居だと思っています。きつい曲を歌っている時はきついし、楽しい曲を歌っているときも、大概きついです(笑)。

――それだけきつくても、楽しい一瞬を求めてしまうんですか?

そうなんです。完璧な楽しさを目指すとしたら、果てしないですよ。「完璧だ」と思ったら、たぶんもう、役者をやっていないかもしれないです。

――今回の作品の中では、そういう瞬間を掴めそうだなという予感はありますか?

今回は、挑戦だと思います。芝居としてとらえるか、エンターテインメントだととらえるのか。後者だと思っていますが、エンターテインメントだとしたら、自分はどうやって役者として向き合わなきゃいけないのか、挑戦になると思います。


――会見でもおっしゃっていましたが、柿澤さんが出演される作品は結構心情をさらしたりとか、人を殺したりすることが多い印象があるので、そういう意味では新しい作品なのかなとも思いました。陰に陰に行く方が、僕の性格的には楽なんです。出すところまで出すというのは、技術的にはたぶん簡単で。でも、人を楽しませたり、あたたかい気持ちになってもらったりするのは、すごく難しいと思います。

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