くらし情報『柿澤勇人、蜷川組で見た"地獄"にミュージカルでも勝負の思い』

柿澤勇人、蜷川組で見た"地獄"にミュージカルでも勝負の思い

稽古場を出たら、和気あいあいとすればいいですし。

○アキレス腱を切った経験で思ったこと

――2016年の7月に、ミュージカル『ラディアント・ベイビー〜キース・ヘリングの生涯』でアキレス腱を切って入院されていたとき、「柿澤勇人くん、君は世界で一番タフな俳優になるんだ」というメッセージをもらったとTwitterに投稿されていましたが、あれも蜷川さんの舞台が関係されていたんですか?

あれは蜷川さん演出の『海辺のカフカ』に出てくる台詞に関係したメッセージです。僕が演じていたカラスという役が、カフカ少年に「君はこれから世界でいちばんタフな15歳の少年にならなくちゃいけないんだ」と言って、送り出すんですよ。僕がちょうどアキレス腱を切って入院した時に、藤木直人さんが蜷川さんの遺作に出演されていて、『海辺のカフカ』のスタッフもキャストも沢山出ていたので、寄せ書きを病院に送ってくれました。その真ん中に、藤木さんがカラスの台詞をなぞって「君は世界一タフな俳優になるんだ」と書いてくれたんです。

――蜷川さんの現場にいた人たちが、皆さんで支え合っているんですね。

みんなやっぱり地獄を見ているから、愛があります。

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