2024年2月7日 17:00
『サンクチュアリ』、相撲で“スポ根”描く新鮮さが鍵に――映像制作集団・g共同代表が評価を考察
――海外の中でも特に狙いを定めているエリアはありますか。
まずはアジアですが、いずれはヨーロッパを目指したいです。日本の映画はヨーロッパでも数々の賞を受賞しています。アメリカのハリウッドだと、製作費をかけてアクションに注力して……と日本の得意分野とは方向性が違うので戦うのは難しい。一方ヨーロッパでは、登場人物の心の動きを掘り下げるような作品が好まれるので、日本の作品も受け入れられやすいんです。夢は世界三大映画祭。世界を目指すプロデューサーやクリエイターたちと提携していければと思っています。あとは、2カ国で撮影する映画にも挑戦したいですね。
台湾と日本とか、韓国と日本とか。撮影費は上がりますが、2カ国で上映できることでマーケットサイズが大きくなります。
――他国のキャストやクリエイターと一緒にものづくりをすることで、新たなノウハウやつながりが生まれそうですね。
日本は韓国に抜かれてしまいましたが、追い抜けというより「一緒に何か作っていこう、アジアを盛り上げていこう」と手を組むほうがいいんじゃないかなと。特に韓国、台湾、日本は距離も文化も近いので。
――蓮見さんは昔から映画がお好きだということですが、日本が韓国に抜かれてしまったことを寂しくも感じますか。