くらし情報『オリジナル映画の担い手たち 第2回 綾瀬はるかに見惚れて10年…映画プロデューサーの執念と奇跡』

オリジナル映画の担い手たち 第2回 綾瀬はるかに見惚れて10年…映画プロデューサーの執念と奇跡

と一拍ぐらい間がありました(笑)。『信長協奏曲』は、すぐに小栗さんが。原作を読んでいると、「この人だったらすごく面白くなる」と自然と浮かぶんですよね。

――『ハッピーフライト』は2月3日に地上波でも放送されました。あらためて観ましたが、面白い作品ですね。

6回目の放送なのに視聴率が10%超えて、本当にすごい映画だなと思いました。

――どのあたりのシーンで綾瀬さんの作品意欲が湧いてきたんですか?

パッと思いついたのが、落雷で停電した映画館にすすけた「お姫様」の綾瀬さんが現れるというものでした。『ローマの休日』(1954年)のアン王女だったり、『隠し砦の三悪人』(1958年)の雪姫だったり、そういう感じの役がハマりそうだなと。
スクリーンから飛び出してくる話は、『カイロの紫のバラ』(1986年)とか『ラスト・アクション・ヒーロー』(1993年)とか『魔法にかけられて』(2008年)とかいろいろあるんですが、『キートンの探偵学入門』(1924年)に影響を受けてウディ・アレンが『カイロの紫のバラ』を作ったという背景もあります。そうした作品が脈々とある中で、白黒映画から白黒のまま出てくる作品ってなかったよなと。

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