2018年3月30日 21:00
リュック・ベッソン監督、強いヒロインを描く理由とは?
――ジャズ界のレジェンド、ハービー・ハンコックが国防長官役で出演されています。長年のファンだった彼を演出してみて、いかがでしたか?
僕は14歳からハービー・ハンコックの大ファンだった。彼の顔と声が国防長官という役にぴったりだと思ったから今回オファーしたんだ。
直接ハービー・ハンコックと会って「国防長官役をやってくれませんか?」と尋ねたら「僕、役者じゃないんですけど」と言われてしまった。僕は「役者になってほしいというわけじゃなくて、国防長官になってほしい」とお願いしたんだ。
本人は承諾してくれたけど、現場ではとても緊張していた。僕は居心地のいい空間を作り「演じなくていいです。今日、国防長官をやるようにと頼まれたらどうなりますか?」という感じで演出していったけど、結果として、彼にやってもらって良かったと思う。
――まさに、キャスティングの妙ですね。『トランスポーター』シリーズのルイ・レテリエ監督、『マリー・アントワネットに別れをつげて』(12)のブノワ・ジャコー監督、『96時間/リベンジ』(12)のオリヴィエ・メガトン監督など、監督たちのカメオ出演も非常に面白い試みです。
彼らは握手するだけの役だ。