くらし情報『吉田尚記アナが語る、没頭する方法とラジオパーソナリティの条件』

吉田尚記アナが語る、没頭する方法とラジオパーソナリティの条件

少しでも面白い人にならなきゃという。でもそういうことじゃなかったぞ、というのが後に分かったです。
○「苦労してない人が不安になる」という大問題

――なぜそういうことではないと分かったのですか?

ニッポン放送に入社後、仕事行くのが嫌で仕方なかったわけですよ。放送に出るなんてすごいプレッシャーで、人前で喋るの絶対嫌だと。でも問答無用でやるしかなく、必死でした。その時は不安が原動力なんですけど、開き直っているので、他のことをなにも考えてないで一生懸命に没頭してたんですよ。そういったことを何百回と繰り返しているうちに、不安なことがそれほど気にならなくなっていました。大学のときに鬱々として過ごしていたのが、本当に無駄だったなと(笑)。


――確かに暇なときほど不安になりますよね。

本当にそう。「小人閑居して不善をなす」という言葉がありますけど、マジでたいしたことない人間に暇与えてもろくなことないですよ。そう自分でも思います(笑)。でも、大昔の人たちはきっと、今みたいな世の中を作りたかったんだと思うんですよ。

――それはどういう意味でしょうか?

原始的な生活から始まって、命の危険がすぐそばにあったり、単に生きていくのが大変な社会を、人類は経験してきたんだと思うんですね。

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