くらし情報『気鋭監督アンシュル・チョウハン、日本映画界に感じる“自由” 映像制作集団「g」で新作プロジェクトも』

気鋭監督アンシュル・チョウハン、日本映画界に感じる“自由” 映像制作集団「g」で新作プロジェクトも

映画製作未経験ながら、『東京不穏詩』、『コントラ』と続けて評価を得た理由の1つに、アニメーターとしてのキャリアが生かされたことは大きいだろう。チョウハン監督も自覚している。

「アニメーションは絵コンテから全てのフレームが計画されて作るので、映画製作にすべてを応用することはできませんが、カメラアングルを視覚的に理解する感覚はアニメーションで培ってきたものが役立っているのかもしれません。また、キャラクターの顔の表情や身体の動きをアニメーション化する経験もあったので、俳優を演出する時に身振り手振りの細かいところまでディレクションできていると思います。もし今後、アクション映画を作る時が来たら、絵コンテが必要ですから、アニメーションの経験をここでも生かすことができるんじゃないかと思っています。

映画編集のソフトも使ったことはなかったけれど、アニメーターの仕事であらゆるソフトを使ってきたので、初めてのソフトに慣れるのはそう難しくはなかった。ただ、編集はソフトを使いこなす以上に奥が深く、実践して学ばなければなりません。監督として映画を作っている以外の時間は、多くの映画を見たり、映画づくりに関する本を読んだりして、スキルを少しでも磨く努力を重ねています」

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