山田孝之「仲間の芝居に救われた」 プロデュース映画追加出演者発表
最後に一言、いや~寒かった!
○山田孝之(プロデューサー)コメント
俳優として生きていて自信を失ってしまったとき、不安から救い出してくれるのは自分の芝居ではなく、それに対する評価でもなく、仲間たちの芝居だった。この世に実在しない状況や感情を、自分の記憶を捻じ曲げ、ありもしなかった気持ちを爆発させ、実在するかのように生きる。その姿は実に美しく、実に哀れだ。阿部進之介、安藤政信、田中哲司、皆さんの芝居を一番近くで客観的に見ていて、何度も涙を堪えた。でもそれは悲しいからではなく、役と真っ直ぐ向き合い、本当にその瞬間を生きている姿を見た感動からだ。そして今回初めてお会いした清原果耶という役者。オーディションで会ったその日から、僕はほとんど彼女の素顔を見ていない。彼女はずっと「奈々」だった。
僕が生み出したとても複雑な役にも関わらず、清原果耶は「奈々」と一つになり、全てを翻弄させた。
デイアンドナイトで皆さんの芝居を見て、役者とは誇れる仕事だと再確認することができた。
役者として、役者を守る者として、これからも強く生きようと思う。
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