くらし情報『山田孝之は「宇宙人」 絶賛の声続々『デイアンドナイト』監督の執念』

2019年2月2日 10:00

山田孝之は「宇宙人」 絶賛の声続々『デイアンドナイト』監督の執念

漫画や小説は、その時期に必要だったから世に出たと思うんです。その点、オリジナルはすごく鮮度が高い。「今の時代に残したいもの」を表現することが可能なんです。

僕は、「今の社会における人間」を撮りたい。30年後に観た時に、「あの時代はこうだったんだ」と伝わる作品。『デイアンドナイト』は、実在するニュースも参考にしています。時代が変わっても色あせない作品を撮り続けたいと思いながら……困ったことに、最近は何も思い浮かばないんですよね(笑)。

――それは大変ですね(笑)。
『デイアンドナイト』でやりきったと。

そうですね。『デイアンドナイト』と『青の帰り道』で、自分の中の膿みたいなものが出てしまって。そこをどう蓄積していくのか。今後の課題だと思います。

――作品のメインテーマである「善と悪」や「二面性」。2019年になぜそれを人々に届けたいと思ったんですか?

たぶん、日常的に感じていたんだと思います。2011年以降、「自分たちがどう生きるか」ということに対して、僕と近い世代の20~30代は「言葉を失う」「黙る」ということを選んだ世代だとすごく感じるんですよね。
事なかれ主義というか。無関心でいることの正しさみたいなものが世の中に蔓延しているからこそ、翻弄される明石を描きたかった。

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