2019年6月11日 15:30
岡山天音、デビュー10年目の告白「暗黒時代があったから今がある」
「何? どういうこと?」と困惑している感じで、「もう、やめたい」としょっちゅう思っていました。暗闇で突破口なども見つけられずにいましたが、そこから徐々に明るくなっていった感じです。
――当時、何か転機はあったのですか?
その時々の出会いがすごく大きかったです。今のマネージャーさんとの出会いもそうですが、いろいろなレッスンを受けさせてもらうなかで、体をぶつけて「痛い痛い」と言いながらも、少しずつ焦点が合っていった感じでしょうか。
――10年目を迎え、俳優としての心構えや手応えなどに変化はありましたか?
以前よりももっと楽しむ力や、自分を許す力がついたと思います。
――自分を許す力とはどういうものでしょうか?
台本を読んだ段階で、ある理想像が生まれますが、それは絶対にできないものだから、以前は毎回自分を責めていました。でも最近は、そういうことをちゃんと許してあげることで、撮影がすべて終わった時、その余白で、次の芝居に向き合える気がしています。昔は、そこがおざなりになるくらい落ち込んでいました。
――オタク男子から根暗男まで、バラエティーに富んだ役を演じられてきましたが、いつも役に対してどんなふうにアプローチされているのですか?
いろんな役をいただくから、あまり正攻法みたいなものを作っちゃうと対応できないので、その都度、現場の空気をちゃんと吸いながら、監督の要望などを聞き、そこから考えていく感じです。