伊礼彼方、もっとミュージカルを「気軽に」 異色タッグのアルバム語る(後編)
ちょっとすごい事だな、と思って。僕はふだんあまりテニスの話はしないんですけど、今までにないタグだらけのツイートをあげてみました(笑)。
これは自分の経験談でもあるのですが、2.5次元や役柄が特筆した作品の時って、その役の効果もあって一瞬にしてキャーキャー言われて人気が出るんです。そこで、ふと我に返って、まてまて、まだ実力も不十分なこの状態で勘違いしてはいかん! って自問自答して思っていましたね。なので、そういう経験をくぐってきた彼らと『レミゼ』で全員がオーディションで選ばれてまた出会えると嬉しいですよね。
僕は『テニスの王子様』の次に『エリザベート』に出演したので、現実的な事を言いますと、チケット代が一気に倍になったんです。「帝劇はチケットが高いから、断念します」というファンの方もいました。でも今、『レミゼ』に出させていただいて、「あの頃は中学生だったけど、自分のお金で自由に観劇できるようになった」という声を聞いて、「続けていてよかった」と思いました。
●『レ・ミゼラブル』出演中は反動で明るい
――すごく素敵なお話ですね。今後もっと歌ってみたいという曲はありますか?
まだまだミュージカルにはたくさん名曲がありますし、例えば『サンセット大通り』のナンバーは変拍子ですごく情熱的な曲で、今回のアルバムの候補にもなっていました。