2019年10月6日 09:00
松坂桃李×恩田陸、受賞の流れが『蜜蜂と遠雷』に集結!? 映画化で初対談
役者さんも、毎回毎回違う役を演じると思うので、どういう原動力なのか、逆にお聞きしたいです。
松坂:作品に入ってる時は辛いことの方が多いし、考えなきゃいけないことや不安要素がたくさんあるばかりなんですが、終わった瞬間が本当に楽しくて。スタッフやキャストの方と、「じゃあ、一杯いきますか!」という瞬間(笑)。その一瞬が、辛かったメーターを上回るんです。それが持続的にやってくるので、乗り越えられるというか、支えになっている感覚はあります。
恩田:どこも同じですね(笑)。私も原稿を書いているときは全く楽しくなくて。
――でも、これだけずっとコンスタントに作品を出されてる作家さんも、なかなかいらっしゃらないのではないかと思いました。
恩田:続けていないと不安になってしまうんです。常に書いてないと「小説家」と名乗れないような気がして。縮小再生産になってしまうのが怖いし、「休んじゃうと戻れないんじゃないか」と思うので、そこが原動力なのかもしれません。
松坂:「休みたい」と思ったことはないんですか?
恩田:いつも、思ってはいるんですけどね(笑)
――それでは、最後に作品を楽しみにしている方へのメッセージをいただけたら。