佐藤勝利&高橋海人、「理不尽に抗う物語」に考える自分たちの役割
僕も最初はちょっとクールっぽいところもあるのかなと思ったけど、監督とお話した時に「そのままの海人くんでいてくれたらいいから」と言われて、「そういうことなのか」と思いました。創楽が面白くて興味津々だと思うし、物事を変えることのイニシアチブは創楽にあるから、中弥はエッセンスだけをあげる役なのかなと思って演じていました。
佐藤:僕は最初暗いキャラクターのイメージをもってたんですけど、監督から「そうじゃない」と言っていただいたんです。それで、創楽という役を勝手にせばめちゃっていたのかなと気づきました。暗い、空気、というキャラじゃなくて、素のまま気取らなければ目立たないのかな、と思って演じました。自分はあんなに性格が弱いわけじゃないけど、海人と同じように素の感じを意識して役作りに臨みました。――高橋さんは、先輩である佐藤さんに遠慮などはあったんですか?
高橋:1回、つっこむシーンがあって、「やっていのかな」と……。
佐藤:悩んでたの?
高橋:悩んでた、悩んでた。
「先輩だもんな……でも同級生だからな」って(笑)。
佐藤:関係ないよ(笑)
高橋:考えた上で、パチンといった!
佐藤:正解だね!
――2人では何か交流を深められたんですか?
佐藤:いっしょに焼肉に行きました。