トヨタ「86」発表会 - レーシングドライバー4名が語ったハチロクの”本音” (1) 「86」は「現在と未来をつなぐ架け橋になる」
遠回しに、「このクルマのテストはいかがでしたか?」と聞いてみたところ、「富士の東外周路を1周してきました」と言われたという。
「いきなりニュルでシェイクダウン(ならし運転)か、という驚きと同時に、本当にサーキットで『86』という車を鍛えるつもりだなと実感した」と景山氏は語った。
これに対してモリゾウ氏は「ニュルはサーキットなんですけど、普通の道、しかも厳しい道が凝縮されている。
LFA(レクサスブランドのスポーツカー)のときも、ずっとテストコースで走って、走って、それでも不具合が出なかったクルマが、レースになったら30分ですぐ(不具合が)出るんですね。
それほどニュルの環境は厳しい」という。
ここで同氏は経営者の一面ものぞかせ、「こういうクルマはいろんなお客様が、いろんな使い方をされると思います。
そういう意味で、どうしてもニュルブルクリンクで走らせて、課題をつぶしてからでないとお客様には出せないと思いました」と語った。飯田氏が補足する。
「ニュルはサーキットですけど、テストコースでもあるんですね。
だからモリゾウさんがおっしゃるように、ニュルで鍛えあげたら、誰でもそこに太鼓判を押せる。