2012年3月16日 11:46
カーストを超えた”インディアン・ドリーム”とは? 世界一周の旅『インド編』
さらに、ドリルは全て英語で書かれていることも示した。
カン氏はさらに、ニューデリーの若い人の間では、普段話すヒンディー語の中にも頻繁に英語の文章が出てくることを挙げて、英語がかなり普及していると述べた。
英語が普及している要因としては、インドにはもともと数百あった言語が英国の植民地になることで、全土でコミュニケーションがとれるようになり、インド独立運動の遠因になったなどの歴史的背景もある。
こうした話に対し中野氏は、「中国の発展のベースとは、かなりストーリーが違う」と話し、「日本とインドの経済的結びつきはそれほどでもないが?」とカン氏に問いかけると、カン氏は、日本の企業はもっとインドに積極的に進出すべきとの考えを述べた。
インドには、二大財閥として「タタ」と「リライアンス」があり、また、ソフトウェア分野では、バンガローに本社を置くインフォシス・テクノロジーが巨大な存在感がある。インフォシス・テクノロジーは欧米からのソフトウェアの受注で発展してきた企業だが、カン氏によると、インフォシス・テクノロジーなどでは、カースト制度の枠を超えて優秀な人材を採用するといい、「まさに”インディアン・ドリーム”が存在する」