読む鉄道、観る鉄道 (6) 『相棒 season 6』 - 日本の豪華列車で起きた密室殺人事件に杉下右京が挑む
窓上の照明も違う。
でも、この違い以外は非常に良くできている。
テーブルの上の照明は本物を借りたか、同じ製品を調達したと思われる。
食堂車の食事も懐石御膳を再現。
スタッフの考証とこだわりはすごい。
ちなみに、亀山が妻と携帯電話で話す場面は本物の食堂車。
前述の窓の違いでわかる。
本物は壁に運行経路図がないよな……と思ったら、謎解きの場面で杉下が使った。
なるほど。
食堂車は物語上で何度も登場するため、セットを作る必要があったのだろう。
ところで、客室が本物かセットかは筆者にはわからなかった。
筆者が実際に乗車したとき、利用したのはツインだけど、同作品の画面に登場する客室はグレードの高い展望室、スイート、デラックス。
乗車経験のある方はぜひ見比べてみよう。
筆者はこの作品が好きで、本放送、再放送、そしてレンタルDVDでも観た。
この3回目で、「カシオペア」がストーリー上のキーワードとして効いていると気づいた。
「カシオペア」という列車名にふさわしい伏線も仕掛けられていた。
乗客のひとり、翻訳家の堂上公江(長山藍子)と杉下右京との会話で、「言葉が過ぎた女王様は出てこない」