奥様はコマガール (60) 犬馬鹿の境界線と夫婦間のズレ
あまり過保護になりすぎても体力低下を招きかねない。
実際、ポンポンが炎天下の昼間に10分程度の散歩に興じたことはこれまでに何度もあり、それらに関してはいつも問題なく、元気に歩き回っていた。
水分補給だけ気をつければいいだろう。
一方のチーは以前の脱水症状がトラウマになっているようで、炎天下にポンポンを歩かせることを極端に恐れるようになった。
先日、僕がポンポンを連れて家から駅までの10分程度の距離を歩こうとしたところ、チーは眉間に皺を寄せながら「暑いからダメ! 」と抗議。
結局、ポンポンは日傘を差したチーに抱っこされた状態で駅まで移動したのだ。
また、チーは猛暑の日に道路が熱くなることから、ポンポンの肉球の火傷を心配したこともあった。
こんなホットプレートみたいな場所を素足で歩かせたらかわいそう、そんな理屈で犬用の靴や靴下の購入を検討し、靴下に関しては本当に買ってきた。
ちなみに、実際にポンポンに靴下を履かせてみたところ、ポンポンは歩きにくさを感じたのか、その場から一歩も動かなくなった。
これは動物愛護なのか虐待なのか。
その他、猛暑の日中、ポンポンを家で留守番させるとき、クーラーをつけたままにしておくか、それとも消すかという選択も、僕とチーとでは意見が分かれるところだ。