文法を意識することなく、高度な英会話力が身に付ける学習法とは?
だから、日常会話レベルの英語については困っていないという認識だったんです」自身の英語力についてこう語る神田さんだが、実はこの日常会話をマスターしているという人が陥る穴にはまっていることを、神田さんも長く気づかなかったという。
それを痛感させられたのが1999年に経験した、さるビジネスミーティングでの出来事だった。
「長年の活動の中で自得してきた我流英語ですから、冠詞や複数形の使い方はもちろん、アクセントもいい加減なわけです。
レストランで食事を頼むなど日常シーンなら問題はないのですが、スピードとあいまいさが許されない正確性を求められるビジネスの会議ではダメ。
『あなたは英語ができるんじゃなかったの?そのレベルならもう引っ込んでいて』。
そんな状況でした」当時の苦い経験を語ってくれた神田さんだが、日本語における外国人におきかえると分かりやすい。
身ぶり手ぶり混じりで外国語なまりのある外国人がたどたどしい日本語でビジネスの場に現れたらどうであろう。
時間がある場合は丁寧に応じられるが、時間の限られた中ではご遠慮願いたいと思うだろう。
生きた英会話力が備わっていないことを実感した神田さんが出会ったのが、ロゼッタストーンだったのだ。