どこで学ぶかより、何を学ぶか。大阪で覚えた英語で、いつかはハリウッドへ - 角田信朗さん
学校で始めて英語の教科書を開いたばかりの中学生のころ、もっとブルース・リーに近づきたいからと、親に頼んで映画のサウンドトラックのLPを買ってもらったんです。
サウンドトラックに入っていた映像のないドラマの音声を聞いて、付属のスクリプトを読んで、ブルース・リーのせりふやシーンを再現したり、次第にテーマ曲を覚えたりもしました。
そうして、英語の授業で教科書を読まされると、先生に「なかなかうまいね」と言われます。
褒められると嬉しいから、また家に帰ったらLPを聞いて……と繰り返していました。
――英語は得意科目だったようですね。
大事なのは、「どこに行くかより、何を学ぶか」だと思います。
英語に興味があって行った関西外国語大学を卒業するまで、僕は海外旅行すら行ったことがありませんでした。
「留学されていたんですか」とよく聞かれますが、「いえ、英語は大阪で習いました」と答えています。
大学生のころ、キャンパスにいる留学生を捕まえて「空手を教えてやるから」と、一緒に飯を食いに行き、そこで覚えた生の英語が、一番役に立っていますね。――英語を好きになるためにはどうしたらよいでしょうか。