消費増税に備える! 柳澤美由紀の”生活防衛術” (10) 『家計BS(バランスシート)』を作って、”戦略的”に生活を見直す
あといくら残っているかがわからないときは、カード会社に電話をすれば教えてもらえます。
同様に、家計の損益計算書もざっくりと算出します(<図表2>)。
1年間の「(8)収入」から「(9)税金・社会保険料」と「(10)生活費」を差し引き、「年間消費損益」を算出すればOKです。
投資に向かない家計とは正味財産がマイナスの家計です。
借金がなければ生活できない状態というわけですから、まずはそれを改善した上で投資にチャレンジすること。
マイナスではないが、プラスの額が少ない場合も同様です。
資産の内訳にもよりますが、不動産などの換金に時間がかかる資産が大半を占めている場合は生活防衛資金(不測の事態に備えた預貯金)として生活費の1~2年分を用意するか、時価変動の影響の少ない積立投資から始めましょう。
年間消費損益がマイナスになった場合、その理由がなんであるかが重要です。
車の買い替えやリフォーム費用など、大きな買い物を行った年のマイナスでそれがなければプラスになるというのであればよいのですが、普通に暮らしている状態でマイナスというのは早急に改善する必要があります。お金の使い方(予算配分や管理方法)を見直したり、収入を増やす工夫をすることが大切です。
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