2012年9月29日 18:16
九州のキャリアウーマンたちに聞いた、九州男児の魅力
という姿には、少し戸惑ってしまう。
もちろん、オトコとオンナの関係性なんて本当はどんな形だってアリだってことは分かっている。
筆者のような九州オンナが気にするのは、公の場での自分たちの在りかた、というか恋人同士の立ち居振る舞いなのだ。
公の場において、まずは男性がオモテに立ってみせ、女性はウラで彼らを支えてみせる。
古き良き日本の男女のあり方が、今も人々の暮らしに根づいているのが九州なのである。
今に生きる町の文化として、分かりやすい例を挙げると、博多っ子が大好きな、祇園山笠という夏祭りがある。
この祭りの山車(だんじり)を担げるのは、なんといっても男だけ。
直接参加できない女性は、昔から「ごりょんさん」と呼ばれ、徹底して裏方に徹し、オモテに立つ男たちを支えてきた。
昔は夫がこの祭りに全力投球するあまり、自分の店(博多は商店の経営者が多かった)を放り出すこともあった。
そのため祭りの間、奥さんが主不在の店を懸命に切り盛りする姿が多く見られたという。この「ごりょんさん」の理想的な姿として、博多で以下のように語られてきた。
テキパキと仕事をこなすが、決して出しゃばらない。