山田隆道の幸せになれる結婚 (4) 妻の美意識を高めるカメラマン作戦
妻にもっと綺麗になってもらいたいと願うのは、世の夫の常である。
たとえ元の素材が絶世の美人でなかったとしても、メイクやファッション、体型維持、さらに姿勢などによって、女性はいくらでも垢抜けられる。
「自分のことを棚に上げて偉そうに!」と指摘されたら、男性としては黙って頭を下げるしかなくなるが、それでも我が妻にはそういう美意識を持ち続けてもらいたい。
男はわがままな生き物である。
ところが、多くの男性もそうであるように、女性も結婚して子供を産むと、ついつい美意識について気が緩む場合も少なくない。
僕の友人のHくんも、二人の子供を産んだ妻が最近どんどん太りだしたことがもっぱらの悩みだという。
Hくんの場合、自分も同じようにメタボ化しており、余計に妻にダイエットを促す道理はないが、それでも3人目の子供が欲しいという企てがあるため、妻の肥大化は大問題なのだろう。
以前、Hくんと酒を飲んだとき、「もう一人、子供が欲しいけど、今の嫁を見ていると ‘そういう気分’にならないんだよ……」と頭を抱えていた。
同じ男として、彼の気持ちは痛いほどわかる。
御婦人方には申し訳ないが、これは男の人情である。