山田隆道の幸せになれる結婚 (10) 愛妻家(?)だらけの”欧米人男性”の本質
彼女たちにとって、日本人のアピール下手や奥ゆかしさは物足りないのかもしれない。
実際、「日本の男は頼りない、男らしくない」といった意見を耳にしたことがある。
しかし、奥様への愛を大々的にアピールすることや、生活スタイルを家族(奥様)中心にすることが、いわゆる「男らしさ」につながるのかと言われたら、それはいささか疑問が残る。
なぜなら欧米人男性の場合、妻を愛しているから愛妻家をアピールしている人ばかりではなく、妻のことが怖いからという理由で愛妻家をアピールするようになった人も少なくないからだ。
すなわち、愛妻家というより”恐妻家”ということである。
これは日本のプロ野球界に移籍してくる外国人選手の例を挙げればわかりやすい。
彼らは入団会見や球場の施設見学などに奥様を同伴させることは当たり前で、球団と契約する際に奥様に対するケア(奥様が喜ぶようなデザイナーズマンションを用意するとか)を条文に盛り込むことも珍しくない。
これだけ聞けば、彼らはさぞかし愛妻家なのだろうと思うかもしれないが、その一方で奥様のことを極度に怖がる選手が多いのも事実なのだ。
たとえば、1980年代~1990年代に阪急-オリックスでプレーし、三冠王にも輝いたことのある巨漢の長距離砲、ブーマー・ウェルズ。