山田隆道の幸せになれる結婚 (10) 愛妻家(?)だらけの”欧米人男性”の本質
熊のような巨体でありながら、実にかいがいしい話である。
そう考えると、欧米人男性のどこかが「男らしい」のだと言いたくなる。
彼らは日本人男性より堂々としているから、奥様に愛情をアピールできるのではなく、単純に奥様のことが怖いから、つまり奥様のご機嫌をとるために甘い台詞を口にするところがある。
仕事よりも奥様を優先することが多いのもそうだ。
欧米は家族(奥様)に対する忠誠心が常に問われる社会であるため、家族(奥様)をないがしろにする男性は社会的な批判を浴びやすい。
つまり、家族(奥様)中心主義の背景には、そういった社会的批判に対する恐怖があるということであり、その意味で欧米人男性ははなはだ気弱だと思う。
しかし、これはよく考えれば日本人男性も同じことなのだ。
日本では家族よりも仕事を優先することが美徳とされる傾向があり、仕事もしないで家族とばかり過ごしている男性は仕事先で叩かれるどこか、社会的な批判にもさらされる。
日本人男性だって、そういう逆風が怖いから仕事を優先している道理はあるはずだ。
要するに、本来自由であるべき自分の行動が、なんらかの恐怖感によって束縛、あるいはコントロールされているという点では、日本人も欧米人も一緒なのだ。