山田隆道の幸せになれる結婚 (10) 愛妻家(?)だらけの”欧米人男性”の本質
彼はいかつい風貌に似合わず、奥様のデブラ夫人に頭が上がらないことでも有名だった。
ちなみに、デブラ夫人は名前に「デブ」の文字が入っているからかどうかは知らないが、ブーマー以上の巨漢女性であった。
そんなブーマーは、春季キャンプや遠征などホテル暮らしが長く続くときは、なぜか必ずアイロンを持参したという。
普通、キャンプや遠征時における選手の洗濯は球団が担うものだが、ブーマーは自分で洗濯をやらないと気が済まない。
なんでも家ではデブラ夫人から洗濯役に任命されており、ブーマー自身がアイロンがけまできっちりやらないと怒られるらしい。
それが習慣化され、いつのまにかアイロンを手放せなくなったわけだ。
また、元阪神のセシル・フィルダーはマスコミから取材を受けたとき、終了後必ずその媒体の封筒や記者の名刺などをもらって帰ったという。
これも奥様に対して、「決して浮気をしていたわけではなく、ちゃんと取材を受けていた」ということを証明するための貴重な品だったらしい。
フィルダーはメジャーリーグでも数々のタイトルに輝いた世界の球史に残る一流打者だったのだが、家庭では奥様にてんで頭が上がらなかったという。