2013年8月1日 12:47
空の上ばかりではない! JALパイロットの知られざる地上勤務の実態とは?
具体的には、5W1Hを使用した質問への返答、国旗のイメージを言葉だけで伝える、絵画の分析など。私たちが飛行機に乗っている際、操縦室ではこうした訓練を経て鍛えられた言葉が行き交っていると思うと、ちょっと興味深い気がしてくる。
また、社内の設備を使用して運航知識の向上も行っている。「CBTルーム」では、映像などの視聴覚教材を使って知識学習を実施。紙パネル製の模擬コクピットが設置された「SPTルーム」は、運航技術の維持や向上のために活用されている。
より大規模な訓練施設としては、フライトシミュレーターを使用。JALでは9台保有している。各機長は年4回、ここでトレーニングを行うのだが、どんな状況でも的確に対処できるように、様々なシチュエーションが設定されている。
例えば、悪天候時でもスムーズな離着陸を行う訓練。実際の航路を模して、その間に遭遇する出来事に操縦かんを握る2人でコミュニケーションをとりながら対処し、無事到着させる訓練。また、実際の運航で起こり得る様々な事象に対処する訓練も行っている。
もっと日常的なことでいうと、パイロットたちは自己のウエイトコントロールも必須となっている。