【コブスくんのドキドキ企業訪問】コンビーフってどうして台形なの? 川商フーズさんに聞いてみた
――あ、なるほど。言われてみればそうですね。台形なのにも何か理由があるんでしょうか?
工場長「コンビーフは空気に触れると酸化して変色してしまうので、缶の中に空気を入れないように作られています。台形の小さい部分を下にして肉を詰めると、空気の入るすき間を作らず中身を詰めることができる、というのが大きな理由です。あとはやはり『コンビーフと言えば台形!』というイメージが強いことですかね。一時期丸い形の物が発売されたこともあったんですが、売上が伸びず定着しませんでした」
――確かに丸いコンビーフって何か違和感を感じますね。「ノザキのコンビーフ」は発売が1948年と歴史ある商品ですが、当時から味が変わったりはしてるんでしょうか?
工場長「基本的にほとんど変わらず、60年間同じ味を守っています。アメリカ製のコンビーフとは全く別物の商品なので、日本人の口に合うよう独自の発展を遂げたのが『ノザキのコンビーフ』と言えるでしょうね」
――長い間愛されている商品だけに、やはりファンも多いのではないでしょうか?
工場長「昔は今よりもかなり高級品だったので、『コンビーフを好きなだけ食べる』というのが長年のあこがれだったというご年配の方は多いようですね。