【コブスくんのモテ男道!】歯科医の教え 節水もできる「歯磨き」とは?
そんなとき、『だ液歯磨き』なら、のどを潤すこと、少ない水資源を体内に取り入れることになって体にいいのです。
だいたい、ゆすいだものを吐き出すという発想は、歯磨き剤を使い出してからのことです。それ以前は、飲み込むのがあたりまえでしたよ。
10年前に水が少ないタンザニアに旅行に出かけたとき、木の枝を上手に使って長時間歯を磨く人たちを見かけましたが、彼らはだ液を飲み込んでいましたね。
歯磨き剤を使うとどうしても吐き出さざるを得ないので、水がない環境では使わないようにしてください。また、塩を使うとのどが渇いてしまうので、水がないときには『塩歯磨き』は適しません」
と明快に語ります。
さらに江上先生は、
「一度勇気を出して飲み込んでみると、あとは慣れます。やがて、口腔内が潤うのが分かってきます。
うちのクリニックでは、市販の発泡剤入り歯磨き剤を使用しないで磨くようにと指導していますが、そのほうが口腔粘膜の力を正常に保つことができるのです」と、自分のだ液で磨くことをすすめます。
■起床時がいちばん口のなかが汚い
江上先生は、「1日に何度も歯を磨かなくても、起床時と就寝前の2回でいい」という理由について、このように説明します。