【コブスくんのモテ男道!】心療内科医に聞く。怒りをコントロールする方法
ノルアドレナリンは、通称『怒りのホルモン』といわれる神経伝達物質です。自律神経の一つである交感神経に働いて、覚醒、意識、意欲、不安を引き起こします。敵から身を守るべき場面やストレスを受けることがあると、このホルモンが出て血管が収縮、心拍数が上がって攻撃的な状態をつくるわけです」
ムカッと来た瞬間には、無意識のうちに体内でこういうホルモン分泌が起こっているのだといいます。野崎先生は、
「そのことを知っておき、『あ、怒りのホルモンが出ているんだな』と自覚するだけでも少しはコントロールが効くようになります」と言います。
さらに、野崎先生はこう続けます。
「もうひとつ重要な神経伝達物質に、セロトニンがあります。精神を安定させるホルモンですが、セロトニンの分泌には、日光や呼吸、歩行などの運動が影響します。引きこもって太陽にあたらない、昼夜逆転の生活、運動をしないなどだと、キレやすく、また、うつにもなりやすいのです」
イライラするときは、日の光のもとで深呼吸や散歩をすれば、セロトニンが分泌されて怒りをコントロールしやすくなるというわけです。
■怒りやすい=ストレス耐性が低いと自覚する
怒りやすくなるときについて、野崎先生は次のように説明します。