2012年3月13日 14:00
【エンタメCOBS】「漢方」は花粉症にも有効なのか?
漢方では、体を"肝・心・脾・肺・腎『の』五臓"に分類し、「虚」という字は不足・機能低下を表します。つまり、「肺虚タイプ」は、肺の機能が低下している方とか、低下しやすい方、という意味です。
『肺』は、鼻・呼吸器系・大腸に関連がある部位で、『肺』は体表部分の防御も担っているので、「肺虚」のタイプは花粉などを体内に取り込みやすくしてしまいます。そのため、鼻水やのどの痛みなど、鼻炎症状が出やすくなります。
『脾』は、消化吸収機能を管理しており、体内の水分を滞りなく巡らせる働きがあります。「脾虚」のタイプは余分な水分がたまりやすくなり、水分の巡りが悪くなった結果、鼻炎症状が悪化します。また、『脾』の機能低下は、『肺』の機能低下を招くことにもなります。
症状が出た後の「寒タイプ」・「熱タイプ」は、症状の出方が異なります。
寒タイプは、くしゃみ、水のような薄い鼻水が多い方。このタイプの方は、体が冷えやすく、水分代謝が良くない体質です。体に余分な水分がたまりやすくなり、その結果、鼻炎症状が悪化します。熱タイプは、のどが痛がゆく、ひどいと耳の中までかゆい、目が赤く炎症を起こしたり、黄色く粘るような目やにが出る方。