【エンタメCOBS】登山用のバックパック、どこがスゴイの?
また、縫い目はもっとも傷みやすい所ですので、基本的に縫い目が外側に出ないように作られています」
――名前からして違うとは知りませんでした!そんなにいろいろと工夫がされていれば、やはり、使い心地も違うんですか?
「登山用パックは身体へぴったりとフィットさせますので、腰を中心として荷物の重さを均一に分散させパックのブレを防ぐことにより、疲労をなるべく抑えるように各社が工夫をこらして開発しています。こうしたつくりは、背面システム、フィッティングシステムなどと呼びます。
ほかにも、ショルダーストラップとヒップベルトの厚さ・形状のこだわり、背中の長さに合わせてサイズ調整ができる背面長調整システム、背中と接する背面部分の形状や素材を工夫して汗蒸れを防ぐ、骨格の異なる男性用と女性用モデルに分ける……など、まずは背負い心地重視です。
また、使い勝手については登山で用いるさまざまなツール(トレッキングポール、水筒、ヘッドランプなど)を取り出しやすいようにポケットやアタッチメントが装備されていますし、荷物が少ないときにパックが型くずれしないように、サイドにはコンプレッションストラップもあります。形状はシンプルな筒型の物から流線的な物までさまざまですが、共通しているのは、背負ったときに荷重がなるべく身体の重心に近づくよう、上部は細く、腰に近づくにつれてやや太くなる形状になっていること。