――アフレコの勉強はどんなのでした?
「スタジオに入る心構えだったり、用語の勉強だったりですね。ほかにはスタジオ設備を使用して実際にアフレコをしてみるレッスンもありました。マイクを3本だけ使って7人でアフレコをするみたいな感じで」
――現場の空気を味わうレッスンってわけですね。
「課題の台本をもらって、それを5人くらいのグループで練って、実際に録音したり……で、そこでまたより実践的な指導をしてもらいと……まぁこれらの繰り返しですね」
――いよいよ声優っぽいレッスンになってきたわけですね。
「ただ実践科に入ってからのレッスンが本当に厳しくて、ついていくだけで精いっぱいになりましたね。覚えることも多くなりますし、もちろん指導も厳しくなりますし……自手練習をどんだけやっても時間が足りない……みたいな」
――相当ハードだったのですね……。養成所を卒業する条件はあるんですか?
「実践科で一年間レッスンを受けると、一応の卒業……という感じですね。そこから提携している声優プロダクションのオーディションを受けて……合格したら晴れて事務所所属……と」
――提携している声優プロダクションに入れなかった場合はどうなるんですか?
「タイミングさえ合えば、ほかのプロダクションのオーディションを受けることもできるので、ほかの声優事務所に入る子もいました。