2012年7月20日 16:10
【エンタメCOBS】日本のトンネル技術は世界一な話! トンネル掘削用シールドマシンとは!?
日本は狭い国土ですので、都市部では上下水道、通信、電力、地下鉄、道路、雨水貯留などのためにトンネルを掘らなくてはなりません。山岳部でも道路を通す、線路をひく、などの場合にはトンネルを掘らなくてはなりません。日本の都市部は不安定な柔らかい地下となっており、そこを地上に影響がないように掘る必要から、その技術は世界有数のものになりました。
日本が世界に誇るトンネル掘削技術、それに使われるシールドマシンという掘削機械について、日立造船株式会社、機械・インフラ本部、産業機械ビジネスユニットの花岡泰治さんにお話を伺いました。
トンネルを掘るために使われる巨大な機械、それが「シールドマシン」です。まずこのシールドマシンについてご紹介します。
■シールドマシンの仕組みの話
シールドマシンは通常は円筒状の形をしています。シールドは「盾」という意味です。
盾で守られた円筒状のものを作り、その内部で掘削作業とトンネル構築作業を行うというコンセプトです。大きいものでは直径10メートル以上、小さいものでも直径2~4メートルの円筒で、実際に見ると圧倒される大きな機械です。
穴を掘るため、円筒状の先端にはカッターヘッドと呼ばれる装置があり、タングステンカーバイド製の超硬合金のビットが規則的に一面に配置されています。