2012年7月20日 16:10
【エンタメCOBS】日本のトンネル技術は世界一な話! トンネル掘削用シールドマシンとは!?
トンネルを掘るためのシールドマシンのテクノロジーは、日立造船の持つ自社技術で、設計、エンジニアリング、製作まですべて自社で行っています。今回お話を伺った花岡参事はシールドマシンに携わって30年の大ベテラン。
――シールドマシンはいつからあるんでしょうか?
花岡参事初めて現場でシールド工法が使われたのは、1826年イギリスのテムズ河のトンネル工事が世界初だと言われています。日本で初めて使われたのは1920年の奥羽本線の折渡トンネルを掘る工事です。この時は工事は失敗しています。
――何があったのでしょうか?
花岡参事地山の圧力に負けてつぶれてしまい、前進できなくなったと言われています。日本で初めてシールドでトンネル掘削が成功したのは1936年の関門トンネルです。
――かなり昔からあるんですね。
花岡参事シールドマシンは「フナクイムシ」を見て考えられたと言われています。フナクイムシは木材を食べる生き物ですが、穴を掘ると、木材の膨張から穴を守るために樹脂状の物質を分泌して固めてしまうんですよ。
穴を掘る、固めるという作業をやって自分の巣穴を作るんですが、これがシールド工法の発明になりました。