翻訳のお仕事というのは実際にはどんなものでしょうか。また、どうやって始めればいいものでしょうか。翻訳仕事のもろもろについて、翻訳家の金井哲夫さんにお話を伺いました。金井さんは漫画やイラストを描いても面白いという才人であります。
――金井さんが翻訳の仕事を始めたのはいつからですか?
金井さん僕が大学生だった時ですね。英文科の学生だったんだけど、当時コンピューター情報誌の『ログイン』という雑誌があって、そこから英語の記事を訳してくださいって頼まれたのがそもそもの始まり。英語の雑誌のコラム記事やニュース記事を訳していました。そのうち編集部に入らないかって話になって、編集者としてログイン編集部に入ったのね。
編集部では英米の情報担当でした。
――金井さんの記事は面白かったですねえ。
金井さんありがとうございます(笑)。でも、このまま編集者の仕事をやってるのはとても続かないってことで編集部を辞めてね。体力的にきつかった、編集者の仕事は。それでフリーになったんですよ。海外からのゲームのマニュアルは随分翻訳しましたよ。
――ゲームを主にやってらしたんですね。
金井さん『ウルティマ』シリーズは2からはずっと僕がやったし、立ち上げのころの『ウルティマオンライン』、『ウォークラフト3』は僕が翻訳しましたよ。