一時期日本中ではやった犬種ですが。
――『動物のお医者さん』の影響ですね(笑)。あれで北海道大学の獣医学科を目指す若者が増えたそうですが。
東山院長どこまで漫画の影響かわかりませんが、女性で獣医学科を志す人が増えているのは確かですね。昔は獣医学科というと男ばっかりだったんですけどね。最近は随分女性が増えましたよ。
――患畜の傾向の話に戻りますが。夏は熱中症、冬に多い病気はあるのでしょうか?
東山院長犬の場合、冬になると結石が増えますね。
運動不足になったり、飲む水の量が減ったりすることが原因ですが。人間と一緒に暮らしていると、どうしても食生活が人間の環境にひきずられます。気をつけてあげないといけないですね。
――猫の病気では、最近はどのようなものが多いですか?
東山院長膀胱炎(ぼうこうえん)が増えていると思います。
――何か原因があるのでしょうか。
東山院長猫はもともと怖がりな生き物です。精神的なストレスに弱くて、それが原因で心因性の膀胱炎になってしまうことが多いようです。
■獣医の世界も専門化が進んでいる
――珍しい患畜を診察したことはありますか?
東山院長えりまきトカゲを診たことがあります(笑)。