――気持ちはわかります(笑)。
皆神さん日本人がすごく買うので、販売所の表記には「10クローネ」って日本語でも書いてあります(笑)。
■ノーベル賞の面白いとこ
皆神さんあとノーベル賞受賞者がやらされる秘密の儀式があると言われています。
――どんなものですか。
皆神さんストックホルム大学で学生主催で行われる『ルチア・ディナー』という会があるんです。ノーベル賞受賞者を招いて行われますが、そこで『かわいいカエルちゃん』というスウェーデン民謡に合わせて、受賞者が「カエル跳び」をするという一種の儀式が行われるらしいんです。
――らしい、というのは?
皆神さん入れるのが受賞者オンリーで、メディアお断りなんで入れなかったんですよ(笑)。でも本当に行われているようです。
――そういうユーモアが入ってるとこが面白いですね。
皆神さんそうですね。ノーベル賞っていうのはいちいちノーベルの遺言どおりに運営されていて、もう100年以上の伝統を持っています。私も取材に行く前は「固い賞、固い式」なんだろうなと思っていました。
なにせノーベル委員会主催の晩餐会では、取材記者にも燕尾服を着せるドレスコードがあったりしますからね。